まをちゃクラフツ

手芸・工作の【基本のキ】から【ステップアップ】まで、経験を交えてしっかり解説。

かぎ針編みとは?道具と編み方の基礎知識

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手芸の中でも人気の「かぎ針編み」。
こどもからおとなまで、自分のペースで楽しめる編み物です。

かぎ針編み」とは?

かぎ針編みとは、文字通り「鉤(かぎ)が付いた針で編む、糸の編み方」のこと。
編んだ作品を指すこともあります。

▼かぎ針(先端部分が鉤状に曲がった針)で編みます

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かぎ針編みの作品

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かぎ針の種類・サイズの違い

かぎ針には、太さ・かぎの大きさが何種類もあります。
大きく分けて、細いものから順に【レース針】【(普通サイズの)かぎ針】【ジャンボかぎ針】の3種類。
その中にもそれぞれサイズがあります。
針のサイズは基本は編む糸の太さに合わせて選んでいきます。
糸玉に巻かれているラベルに、推奨サイズがたいてい書かれています。

▼かぎ針(左からレース針、普通サイズのかぎ針、ジャンボかぎ針)

左からレース針、普通サイズのかぎ針、ジャンボかぎ針

基本の編み方

編みはじめ

編みはじめは「丸く編み始める方法」と「直線で編み始める方法」の2つのタイプが多く使われています。
それぞれ「“わ”で編み始める」「“鎖編み”で編み始める」のように言われます。

基本の編み方

「鎖編み(くさりあみ)」・・・細い鎖のような編み方です。もっとも基本の編み方で、レース編みなど飾り・透かしのある作品によく使われます。
「細編み(こまあみ)」・・・それまでに編んだ部分を基礎に、面を広げていくように編んでいくときによくつかわれます。きゅっと詰まった目(め:編む部分のこと)が編みあがります。
「長編み(ながあみ)」・・・細編みと同じように使いますが、細編みの3倍の長さの編み目になります。
細編みや長編みは、編み幅を広げる「増し目(ましめ)」・編み幅を狭める「減らし目(へらしめ)」をすることで、編み地(あみじ)を様々な形に変えていくことができます。

実際の編み方は、動画を参考にするのがおすすめ。
YouTubeなどで検索するとたくさん出てきます。編み物の道具や糸のメーカーさんのものは編み方ごとに丁寧に解説があってわかりやすいものが多いです。
動画であれば、手の動きや糸の引き具合、針の動かし方などもとても参考になります。

道具・材料の準備

初めて編むときに必要なもの

・糸
・かぎ針(糸の太さに合ったもの)
・はさみ
・編み図

▼レース針(左)と、とじ針(右)

レース針(左)と、とじ針(右)

初めからあると便利なもの

・とじ針(作品の仕上げがきれい・自然になる)

初めて編むときの糸は、ふわふわしていない太めのものがおすすめ。太めのほうが目を拾いやすく、万一絡まってしまったときにもほどきやすいです。
ふわふわの糸はとてもかわいいのですが、かぎ針の場合は目がとてもわかりにくいため拾いにくく、難しいので避けたほうが無難です。ふわふわの糸を使いたいときは、かぎ針編みではなく棒針編みがおすすめ。

またお試しで編んでみたい方は、家にある道具・材料と100円均一などを活用するのも◎
毛糸もかぎ針も安くで手に入るので、お試しにぴったりです。

かぎ針編みで編めるもの

ストールやブランケットが編み図も多く、人気です。

カーディガンやセーターも様々な編み図がありますが、棒針編みのほうが目が詰まらずふんわり仕上がります。夏物のカーディガンなどはレース糸で編むタイプも多くあります。

小さなパーツを作れば、かわいいアクセサリーも作れます。

こどもに人気なのはあみぐるみ(編んで作るぬいぐるみ)。形も色も自由自在で、好きな動物などのぬいぐるみを作ることができます。
頭・からだ・手足・しっぽなど、作るパーツも多く、増し目・減らし目などもよく使うため複雑ですが、完成したときにはとても達成感があります。基本の編み方に慣れてから取り組むのがおすすめです。

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レシピ(編み図)の選び方

初めから複雑なものに挑戦してしまうと難しくてつまづいてしまうこともあるので、初心者の方はシンプルなものからはじめてみるのがおすすめです。コースターや手のひらサイズのポーチ、イヤリングなどのアクセサリーパーツなどが小さめで作りやすいです。
また、必要な道具もまとめてセットになっている「初心者向けキット」は、丁寧な解説がついているものも多いので、安心して始められます。

編むことに慣れてきたら、様々なWEBサイトで無料の編み図が多く公開されていますので、作りたいものや練習したい編み方に合わせて素敵な編み図を探してみてください。

 

こどもからおとなまで、自分のペースで楽しめる「かぎ針編み」。
小さな作品から大きな作品まで、自分の好きな糸で作る楽しみをぜひ味わってみてください。