まをちゃクラフツ

手芸・工作の【基本のキ】から【ステップアップ】まで、経験を交えてしっかり解説。

消しゴムはんことは?基本の作り方と道具の選び方

消しゴムはんことは?初めてさん向け基礎知識

身近な文具・消しゴムで作ることができる、「消しゴムはんこ」。
図柄を写して彫る、というシンプルな工程で完成する、初心者にもやさしいクラフトです。

消しゴムはんこ」とは?

文字通り、「消しゴムを彫ってはんこにすること」または「そうして彫ったはんこ」のことを指します。
図案を写した消しゴムをカッターナイフや彫刻刀で丁寧に彫り、インクを付けて捺してすてきな作品を仕上げます。

消しゴムはんこ和柄

ほかの「はんこ」との違いは?

木や石などの硬い素材を彫って作る木版画篆刻(てんこく)などとは異なり、消しゴムはんこは柔らかい消しゴムを素材として使うため、こどもでもカッターナイフなどの刃物を基本的に扱えれば楽しめます。

道具・材料の準備

消しゴムはんこは大きく分けて、「図案を写す」「消しゴムを彫る」「捺して作品を仕上げる」の3段階で制作します。

図案を写すときに必要なもの

・図案
・トレーシングペーパー
・えんぴつ(HB~2B程度)
・消しゴム

消しゴムを彫るときに必要なもの

・デザインナイフ(細かなデザインを彫るとき)
・カッターナイフ(切り落とすとき)
・彫刻刀(広めの面積を彫るとき)
・カッターマット

捺して作品を仕上げるときに必要なもの

・はんこを押すハガキやエコバッグなど
・インクパッド
・アイロンとアイロン台(布作品の場合)

道具・材料の選び方

試しに作ってみるときには、道具や材料を専用のもので揃える必要はありません。いずれも手元にある文房具を活用することで、小さな作品であれば十分に作ることができます。

消しゴム

字消し用の一般的な消しゴムで作ることができます。字消し用の消しゴムは小さいものが多いので大作には向きませんが、初めて作るにはちょうど良いサイズです。
新品ではなく使いかけの消しゴムでも作ることができます。はんこは平らな面に作らないとうまく捺せないので、使っている部分と反対の面に彫るとよいでしょう。

また、消しゴムはんこ専用の消しゴムも多く販売されています。彫る面に浅く色がついていて、彫ったところが色で区別できるようになっています。字消し用の消しゴムと比べて少し硬く、彫りやすい硬さをしています。
大きさはハガキサイズのものが一般的で、小さい作品を作る場合はカッターナイフで必要なサイズにカットして使用します。大作を作りたいときや、たくさんの作品を作るときなどに重宝します。

デザインナイフまたはカッターナイフ

デザインナイフとは、カッターナイフと異なり、1枚の刃が軸にしっかり固定されたペンタイプのカッターナイフです。切り絵や模型工作などによく使用され、曲線や細かな細工もしやすくなっています。
消しゴムはんこは一般的なカッターナイフでも十分作ることができますが、デザインナイフのほうがより細かな作業に向いているため、繊細なデザインで消しゴムはんこを作りたい場合は、デザインナイフを使うのがおすすめです。


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基本の作り方

図案を写す

図案を用意します。図案を自分で作るときは、線はできるだけ太くしておきます。

図案の上にトレーシングペーパーを重ね、えんぴつで図案を写します。インクが付く部分は塗っておきます。(図案は反転させなくてOK)

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えんぴつで書いた面を消しゴムに当てて、トレーシングペーパーを爪やえんぴつの裏などでしっかりこすり、図案を転写します。

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消しゴムを彫る

図案から2~3mm外側をカットします。まず大まかにカットし、それから少しずつ小さくしていきます。

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図案に沿って彫っていきます。線の淵に刃を当て、真下ではなく45度くらいの角度で刃を入れます。土台を太くしておくことで、彫った部分がちぎれてしまうことを防ぎます。彫る深さは1mm程度でOK。

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はんこの外側の淵を仕上げます。はんこの一番外側にくる淵は、削ぐようにしてほかの部分より深く削っておきます。捺したときに汚れにくくするようためです。

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捺して作品を仕上げる

消しゴムの汚れを取ります。水洗いし、しっかり水気を取ります。練り消しがあれば、よく練ってから何度かくっつけることで汚れを取ります。

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インクを付けます。彫った面を上にしてハンコを置き、インクパッドをポンポンとやさしく乗せ、インクを付けます。

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ハガキやエコバッグなどにはんこを捺します。しっかり押さえます。

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布に捺した場合は、しっかり乾燥させてからアイロンをかけ、インクを定着させて完成です。

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図案の選び方

始めは線が細くなく、こまかすぎない図案がおすすめです。
消しゴムはんこ専用の消しゴムや初心者向けのキットには、初めてでも作りやすい図案が封入されているので、まずはその図案から作ってみるのも良いでしょう。
慣れてきたら、線が細いものやこまかな図案にも挑戦してみてください。


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消しゴムはんこは、作るだけでなくそのはんこを使った作品づくりもとても楽しいものです。
バースデーカードや入園グッズ、てぬぐい、エコバッグ、レターセットなど、自由に楽しみながら作品を作ってみてください。

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