ゆるやかな風にくるくるとなびく、ナチュラルで繊細なモビール「ヒンメリ」。
「筒に糸を通して結ぶ」というシンプルな工程の繰り返しで、とても繊細で美しいインテリアを生み出すことができる工芸です。
ヒンメリとは?
「ヒンメリ」は、“ヨウル(ユール)”と呼ばれる冬至のお祭りのときに飾られる、北欧の国フィンランドの伝統的な装飾品です。
麦の藁(わら)を糸で立体的につないだ吊るし飾りで、光のモビールとも呼ばれます。
フィンランドにキリスト教が伝わってからは、クリスマスの飾りとしても使われています。
ヒンメリの素材・材料
ライ麦や小麦などの麦の「わら」が材料として一般的に使われます。わらは中央が空洞になった筒状なので、糸を通してつなぎ合わせることができます。
日本では、入手しやすいプラスチック製のストローをわらの代わりに使うことも。(わらは英語で「straw:ストロー」。飲み物を飲むときに使うストローの語源でもあります)
さらに真鍮やガラス製の細い筒を代わりに使用した、すてきなインテリア作品も数多く販売されています。
わらをつなぐ糸は、たこ糸やレース糸、テグスなど、藁・ストローに合わせた素材が使用されています。わらに糸を通す作業では、ヒンメリ用の長い針のほか、長めのとじ針や針金を曲げたものが使われます。
ヒンメリのおすすめの飾り方
天井や梁から吊るすと、ヒンメリのやわらかく揺れる姿を楽しむことができます。窓際に吊るせば、窓から入る光を受けてできる影が美しく壁に映るでしょう。
わらやプラスチック製ストローで作ったヒンメリは非常に軽く、一般的な画鋲やマスキングテープなどでも飾ることができます。
いくつか縦につないで空間に浮いているように飾る方法もとても素敵です。
星型やダイヤモンド型などに作ったヒンメリの場合は、吊るさず、サイドテーブルや本棚などに置いて飾る方法もあります。土や水のいらないエアプランツとともに飾るアレンジもおしゃれです。
ヒンメリ基本の作り方「正八面体」
ヒンメリの基本形は「正八面体」。12本のわらを使って作ります。
詳しい材料や道具、作り方については、以下のページでたくさんの解説写真付きで紹介しています。
おすすめのヒンメリ
ヒンメリは、藁が材料の飾りのほか、真鍮製のインテリアランプやリースなど、さまざまなインテリア雑貨が販売されています。
自分で作るのも素敵ですが、ランプなど、長くインテリアとして愛用できるものを取り入れてみてはいかがでしょうか。
初心者の方や小さなお子さんでも、安心して作ることができるヒンメリ。
こぶりな作品から大きな作品まで、インテリアにマッチするすてきな作品を作る楽しみをぜひ味わってみてください。
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