汚れに強くて中身がわかりやすい、PVCポーチ・ビニールポーチ。
透明で中身が見えるので、中身をあえて見せたい推し活用ポーチや、コスメポーチなどによく使われます。
PVCポーチは、自分で簡単に作れる?
ハンドメイド初心者にとっては、ファスナー付きのポーチは作るのが難しいものです。さらに普通の布とは異なり、穴が開くとふさがらないため待ち針が使えなかったり、ミシンの運びが悪いため縫うときにコツも必要だったりします。
ファスナー付きは少しハードルが高いですが、スナップボタンを使ったものなら、道具もほとんど不要で簡単に作ることができます。
材料も100均、道具も100均で揃えられます。
作り方を詳しく紹介していくので、流行りのPVCポーチをぜひ作ってみてください。
PVCポーチの使いみち
PVCポーチ・ビニールポーチは大きさもカラーもさまざまで、多くのファッションブランド・雑貨ブランドから発売されています。
素材が透明なので、中身がよく見えるのが特長。
大きなポーチは、“推しぬい”を入れて中身をあえて見せる推し活用ポーチや、コスメポーチによく使われます。
小さなポーチは、推しのガチャガチャや小さなグッズなどを入れ、キーホルダーにしてバッグに付けたりするのが人気。ほかにコインケースや、リップなどのこまごまとした小物の整理にもとっても便利です。
私はこのあと紹介する作り方で作った小さなPVCポーチを、編み物で使う「段数マーカー」をサイズ別に整理するのに活用しています。
PVCポーチの作り方(型紙の無料ダウンロードあり)
PVCシート&スナップボタンひとつで作れる、PVCトライアングルポーチの作り方を紹介します。専門的な道具は必要なく、安全に気を付ければこどもでも作れます。
材料
基本の材料は2つだけ。PVCシートとスナップボタンを準備します。
いずれも100均で購入できますが、100均では色やデザイン、サイズが限られます。手芸用品店やオンラインショップでは、豊富な色やデザインのPVCシートから選ぶことができますし、スナップボタンもさまざまな種類からイメージに合うものを探すことができます。
PVCシート、または軟質ビニル製のファイル
PVCシートは、布の生地と同じようにシート状で手芸材料として販売されています。今回は、手芸用品店でPVCシートを手に入れられない場合でも入手しやすい「軟質カードケース」を使っています。軟質ビニルケース、クリアケースなどとも呼ばれ、材質名はPVCのほか塩ビ、塩化ビニルとも表示されます。
100均では文具エリアにあります。サイズは大きいほうが無駄なく使えるため、A3サイズやB4サイズがおすすめです。
プラスチック製のスナップボタン
スナップボタンは、プラスチック製のものを使います。12mm~15mm程度のものが入手しやすくおすすめです。100均では手芸エリアにあります。
ボタンにはさまざまな種類がありますが、本体とフタの生地に穴を開け、生地を挟んでそれぞれ2つのパーツ、計4つのパーツを付けるタイプを選びます。
プラスチック製のものはたいてい、指で押さえるだけで嵌まるため、特別な道具やコツも必要ありません。
道具
基本の道具は3つだけ。工作はさみと目打ち、油性ペンが必要です。
工作はさみ
手持ちの工作はさみで充分です。切れ味の悪いものだとPVCシートが伸びて切りづらいので、切れ味の良いものを準備しましょう。
目打ち
スナップボタンを付ける穴を開けるために使います。リッパーや桐などで代用しても構いません。
押しピンや画鋲でも穴は開けられますが、穴が小さいので少し不便かもしれません。押しピンや画鋲で穴を開けたあとには、竹串などで穴を広げるとよいです。
油性ペン
型紙をPVCシートに写すときに使います。細めのペンが便利です。
作り方
4つのステップで完成します。
型紙は以下から無料でダウンロードできるので、好みの大きさに拡大・縮小して印刷しておきます。
1) PVCシートに、型紙通りの印を付ける
軟質カードケースを2枚のPVCシートに切り分け、印刷しておいた型紙の上にPVCシートを1枚乗せます。
細めの油性ペンで型紙の実線をなぞります。これが切り取り線になります。
丸い点はスナップボタンを付ける箇所です。完成した後に目立たないよう小さめに印をつけておきます。
点線は折り曲げ線です。写す必要はありません。
2) PVCシートをカットする
印を付けた切り取り線のすぐ内側をカットします。
はさみの先で切るとPVC素材に傷が付き、破れやすくなることがあるので、はさみの根本近くで切るようにします。
カーブはPVCシートを回すようにしながら動かすと、綺麗にカットすることができます。
3) 目打ちで穴を開ける
スナップボタンを付ける箇所に、目打ちで3mmほどの穴を開けます。
大きすぎるとスナップボタンを付けた後に外れてしまいやすくなるので注意しましょう。
4) スナップボタンを付けて完成!
穴を開けた箇所にスナップボタンを取り付けます。
フタにはスナップボタン(凹)を取り付けます。
本体は折り線で左右から折り、2枚重ねてスナップボタン(凸)を取り付けます。
本体とフタに同じ形のスナップボタンを付けてしまわないよう、組み合わせに注意しましょう。
これで完成です。
※小さいパーツやグッズを入れると、ポーチのすきまから落ちてしまう可能性があるため注意!
※完成後に油性ペンで付けた印が目立って気になる場合は、アルコール消毒薬やネイルリムーバーを含ませたティッシュペーパーでやさしく拭き取れば、油性ペンのインクを消すことができます。
詳しい作り方は、動画で詳しく説明しています。
文章と写真だけで見るよりも作り方がわかりやすいので、動画で見て、真似して作ってみてください。
型紙【無料ダウンロード】
PVCポーチの型紙は、PDF形式でダウンロードできます。
下のリンクをタップ・クリックして、保存してから印刷します。A4サイズの紙に拡大率100%で印刷すると、作り方写真と同じサイズで作ることができます。
PVCポーチは、アイデア次第でアレンジ自在
材料2つで簡単に作れるPVCポーチですが、少しの工夫とアイデアで、さらにたくさんのアレンジができます。
ボールチェーンを付けて「キーホルダー」に
PVCシートに小さな穴を開け、ハトメを付けて補強します。その穴にボールチェーンやストラップを付ければ、キーホルダーに早変わり。
スナップボタン2つで「つなげて飾れるポーチ」に
本体の左右に「手」のような部分を残して、PVCシートをカットします。左右の手にスナップボタンの片方ずつをそれぞれ付ければ完成。
同じように複数個作れば、手同士をつなげて飾りたい数だけつなげることができます。
丸くつないで飾ったり、両サイドだけキーホルダーにしてガーランドのように飾ったり、飾り方・置き方のバリエーションも増えます。
革素材で「コインケース」に
PVCシートの代わりに革素材を使えば、コインケースとしても使えます。
革素材は100均で買えるフェイクレザーで充分。裏面がそのまま見える作り方なので、裏面もチェックしてから買うのがおすすめです。
スナップボタンも、プラスチック素材でありながら金属のような見た目のものや、金属とプラスチックが組み合わさったものもあり、革に合わせて選べます。
スナップボタンを付けるときは、コインが落ちないようにキツめにボタンが留まるようにするとよいです。
PVCポーチは素材の扱いも難しくなく、実は簡単に作れます。ぜひ作ってみてください。
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