まをちゃクラフツ

手芸・工作の【基本のキ】から【ステップアップ】まで、経験を交えてしっかり解説。

ハンドメイド作品をキレイに撮る。「光」を操る3つのコツ

ハンドメイド作品の良さを伝えるためには、そのクオリティが高いことだけでなく、写真や言葉などさまざまな方法を使ってうまく伝えることが大切です。
特に直接実物を目にできないwebやSNSでは、写真がとても重要になってきます。

写真を撮るうえで大切なのは「光」。
高級なカメラを使わずとも、光に気を配って撮影することで、イメージに合う写真を撮ることができます。

撮影時に気を配るべきポイント

光について気を配るべきポイントは3つあります。

  • 自然光を使う
  • 全体を明るくする
  • 影を調整する

それぞれ解説していきます。

自然光を使う

実物に近い自然な色の写真を撮るためには、できる限り自然な光の中で撮影するのが好ましいです。

実は蛍光灯や白熱灯は、明るく見えても撮影に向きません。
蛍光灯の下で撮ると青白く、白熱灯の下で撮るとオレンジがかってしまいます。
また、自然光でも夕陽の中で撮るとオレンジに見えてしまいます。

太陽の光は曇りの日でも意外に明るく、高価な照明機材を持っていない場合は、自然光を活用するのが一番なのです。

特におすすめなのは、午前から正午付近にかけての日が高い時間帯。
最も白く明るい光を得られます。

※あえて夕陽の雰囲気を活用するために夕方に撮影したり、イメージを作るために蛍光灯や白熱灯を活用したりすることもあります。

かぎ針編みで飾り付けた赤ちゃん用の小さいヘアピン。細いレース糸を使用

自然光で撮影した写真。レースのカーテンごしに光を当て、やわらかい雰囲気に。

全体を明るくする

自然光を使う場合、蛍光灯ほどではありませんが、一方向からしか光が来ません。
作品全体を明るく照らしてくれるよう、光を調整する必要があります。

最も簡単なのはレースのカーテンを使うことです。
ガラス越しであっても直射日光をそのまま当てると、光が強いため暗くなる面が出てしまいます。
レースのカーテンを使うことで、光を柔らかくし、全体的に光が当たるように調整することができます。

小さなものを撮影するときには、半透明の白い箱の中で撮影することで全体的に明るくすることができます。
数千円あれば購入できます。
家電量販店でもカメラ用品を扱う場所で販売されていますので、手軽に入手できます。

そんなに使う頻度も高くなく、買うのがためらわれる場合は、簡単に自分で作ることもできます。
かかる費用は数百円。試しに作ってみてください。

▼詳しい作り方はこちら

mao-starry.hatenablog.com

影を調整する

全体を明るくしたとしても、どうしても影はできてしまいます。
影が入ることでシックな雰囲気を出すことはできますが、作品がしっかり見えなくなる場合は、影を薄くする必要があります。

影を薄く見せるには、レフ板を使います。
販売されているレフ板は機能性も高いのですが、手作りもできます。
簡単なのは、コピー用紙を使う方法とスチレンボードを使う方法です。

コピー用紙は、何度か折り曲げたものを少し開いた状態で、影か気になる部分の近くに立てます。
これに光が反射して、影になっていたところを明るくしてくれます。

スチレンボードは、2枚を隣り合わせて片面だけテープ留めします。
コピー用紙と同じく少し開いた状態で、影か気になる部分の近くに立てて使います。

▼雰囲気を重視して撮影。あえてレフ板を使わず、光と影のコントラストのある写真に。

カーテンから差す光越しにかぎ針編みを編む。大きいドイリーを作っている

雰囲気を重視して撮影。あえてレフ板を使わず、光と影のコントラストのある写真に。

ここまでで紹介した3つのポイントに気を付けて撮影すれば、 iPhoneなどのスマートフォンでの撮影などでも、全体的に明るく見やすい写真を撮ることができます。

プロの方々はもっと色々なことに気を遣い、1枚の写真の撮影にも多くの費用と手間がかかっています。
そこまで費用も手間もかけられない場合でも、ポイントを押さえることで、かなり綺麗に簡単にすてきな写真がることができます。

ぜひ試してみてください。